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信用保証書にはどんなことが記載されているか

A社から金額1,000万円、期間3年の運転資金の借入申込があり、信用保証協会に保証申込を行ったが、金融機関に交付される信用保証書にはどのようなことが記載されているか。

信用保証書には、保証契約内容の基本的な事項が表示されている。具体的には、保証金額、債務者(借入申込人)、資金使途、貸付形式、返済方法、保証人、担保等が明示され、これらの内容が保証契約の内容となる。  

保証契約の内容を表示
(1)信用保証書の性格
信用保証制度は、信用保証協会と金融機関との保証取引の基本的事項について定めた約定書を前提として個々の具体的な保証契約を成立させることとしている。すなわち、約定書の締結だけでは保証契約は成立せず、個々め保証取引のつど金融機関に対し保証契約の内容を表示した「信用保証書」を交付し、保証契約を成立させている(約定書例1条)。つまり、保証契約を成立させるための書類が信用保証書である。

(2)保証契約内容の明示
信用保証書の交付によって成立する保証契約の内容は、金融機関としても、保証協会としても、相互に明瞭に確認しうるものでなければならない。とはいいながら大量なものを迅速に処理するためには、保証契約内容の基本的事項について網羅的に一定の様式に表示する必要がある。これらの事項を1つのフォームに明示した書類が信用保証書である。金融機関は貸出を実行することにより、信用保証協会に対して、保証契約の内容と一致した保証債務を発生させなければならない。そのためには、保証契約内容の基本的事項たる信用保証書上に、次の記載項目を契約条件とした貸出の実行を要する。

①保証金額 信用保証申込に対する保証決定(承諾)額が表示される。したがって、保証申込金額に対して減額される場合がある。

②保証期間 保証期間に適合した貸付を行うことが必要。

③資金使途 運転資金、設備資金、運転・設備資金等の別区分となるが、設備資金を運転資金に流用されることのないよう注意する。

④貸付形式

⑤返済方法 資金使途等により分割(据置期間)、一括の区別がある。

⑥貸付利率

⑦担保 金融機関設定の保証条件担保である。保証協会設定の場合は保証書に表示しない。

⑧連帯保証人 保証協会は、保証委託契約上の求償保証人を保証書上に連帯保証人として表示し、同一人を金融機関の徴求する債権書類上に連帯保証人として徴求させることを保証条件とする場合がある。